平成22年第2回定例会No2:横須賀美術館:谷内六郎作品返還請求(22.6.23)
横須賀市は、横須賀美術館に所蔵する谷内六郎氏作品の返還を求められています。
5月12日、市は谷内氏遺族から作品返還を請求する通知書を受領しました。同通知書の要旨は、市が谷内氏の長女へのアドバイザー委嘱を、4月に打ち切ったことを理由として、1 引き渡し済み作品の2週間以内の返還 2 谷内作品の展示の禁止 3 返還されない場合、訴訟手続きをとる意思表明 等です。
市議会ではこの問題を受け、5月20日、全員協議会を開き、吉田市長にこれまでの経緯や見解を質しました。また、6月9日の本会議・一般質問においても議員から質問が相次ぎました。
この事案は、これまでの経過や谷内氏遺族との交渉など、多くの問題を含んでいますが、問題の次元や切り口を整理すると以下のようになると考えます。
1 アドバイザー委嘱の一方的打ち切り(当事者の誠実性、心情問題)
2 アドバイザー料(月額約23万円)の妥当性(労働対価としての妥当性)
3 寄贈がアドバイザー委嘱を含んだ負担付き贈与か否か(契約形態)
4 谷内作品の美術館における位置づけ(美術館の中核作品か否か)
5 私人からの寄贈受けに対する、社会通念上の公的機関の責任(公的機関の社会的・道義的責任)
この事案は、今後、谷内家との交渉や、場合によっては訴訟となることも予想され、軽々な判断はできません。そして、横須賀美術館は建設時から反対運動があるなど、市民の間でも賛否の別れる事案であることから、十分な議論と慎重な判断が求められるものと考えます。



